冬鳥の代表的な野鳥の1種、ジョウビタキ(尉鶲)が数多く見られるようになりました。
私のフィールド(市内の公園)で今季の初見は10月24日でした。(ちなみに、昨季は11月30日でした。)
その日以来、公園に出かけると必ず姿を見ることができますが、今日(2日)は特に往復約8.5kmのコースで何度もいろいろな場所で観察でき、その多くで撮影もできました。
そういう意味ではとても幸運な1日だったと思います。
なぜか見られるのはオスよりもメスの方が多いのが謎なのですが、その理由はよく分かりません。実は、それは昨季も同様でした。(ご存じの方がおられましたら教えていただけると有り難いです。)
というわけで、
ジョウビタキを中心に「今日の野鳥-11月2日」をお届けしたいと思います。
◎ジョウビタキ|尉鶲・常鶲
オスは、体下面や尾羽の赤橙色が美しい代表的な冬鳥。雌は全体的に灰褐色。
山地から平地の明るく開けた場所を好み、どこでも低木であれば棲みつく。その結果、目にする機会は意外なほど多い。横枝や杭に止まり、地上を見張っていて、昆虫などを見つけると舞い降りて捕食する姿を容易に見ることができる。
人をあまり恐れない様子で、公園などでも人が歩いたり座ったりしているすぐ近くで昆虫類を探していたりする。また、林や畑で仕事をしている人のすぐ近くでは虫をゲットしやすいので、鳥の方から姿を現すことも珍しくない。
ジョウビタキに関するバードウォッチング情報の詳細はこちらをご覧ください。
最初に出迎えてくれたのがこの子です。地面で虫を捕っていたようですが、近づいてくる人(撮影者の私)の気配に気が付いて近くの桜の木に跳び乗りました。
その動きで存在に気が付くことができました。
秋色の背景で撮ることができました。見方によっては春のように見えるかもしれませんが。
この背景なら間違いなく秋の紅葉だと分かっていただけると思います。
さらに秋らしい雰囲気の中で撮らせてくれました。
飛び立つ直前の姿です。シャッター速度が追いつかなくて、多少被写体ブレがあります。
この場所では、何かの樹の実を夢中になって採っていました。
このように少しでも羽を広げて動きを見せてくれると鳥さんに「ありがとう!」という気持ちになります。
舌まで見えます。
樹の実を咥えています。
逆光の中にいたので撮影には厳しい条件でした。現像段階で補正する必要があります。
風景は逆光条件の中でよい作品が撮れることが多いですが、野鳥は順光の方が色が綺麗にでるし現像段階でも苦労が少ないので、可能であれば順光や半順光になるように立ち位置を移しながら撮影しています。
ジョウビタキはこのようによく地面に降り立ち捕食行動をします。
陰にいたので少し発色が悪いですね。
嘴が少し開いています。ジョウビタキはよく地鳴きをするのでそのお陰で存在に気が付くことが多いです。
野鳥撮影初心者にとっては有り難いことです。(^^)
こういう条件の時は、逆光でも積極的に撮影します。木漏れ日の丸ボケが美しいからです。
ここでもよく鳴いていました。
厳しい条件です。背景に秋色を感じられたので現像で救いました。
被写体の体そのものに強い光が当たっている部分と陰があるのはあまり好ましくはありませんね。
復路で油断して歩いていると突然針葉樹にオスが飛び込んできました。
慌てて撮影態勢をとりシャッターを切りましたが、数秒で飛び立ってしまいました。
この日最後の出会いでした。
頭上の枝で頭の部分が完全に隠れていたのですが、ひょいと身をかがめるように左を向いてくれたので撮影できました。
撮影に協力してくれたのでしょうか。(^^)
◎エナガ|柄長
◎ヤマガラ|山雀
◎コゲラ|小啄木鳥
◎アトリ|花鶏
アトリは初見初撮りでした。昨季はこの時期に見たことがありませんでした。
撮影した写真を確認したところ、全部で6羽の群れでした。
常連さんも、このフィールドでは昨季も今期も未観察とのことでした。
最初は逆光の中での撮影で被写体がよく確認できず、嘴の形状から見慣れたカワラヒワかなと思っていましたが、そのうちに体色が分かるようになって「初見」だと気が付きました。
図鑑では知っていた小鳥でしたので、現場で「アトリかその仲閒」とまで判断できましたから家に帰ってからの同定も簡単に終えました。
左にいるのがオスですね。
左手前にいるのがメスですね。
地面にいると落ち葉と同化して見づらくなります。
◎ハクセキレイ|白鶺鴒
コースの最後は池の周りを回って起点に戻るのですが、そこで時々ハクセキレイを見かけます。
普段はあまり撮影しませんが、この日は何か誘われているような気がしてシャッターを切りました。(^^)
撮影を終えて
今日のジョウビタキとに出会いは感動ものでした。
野鳥の撮影を本格的にするようになったのがちょうど一年前の今頃、11月に入ってからですが、今までに1日でこれだけの回数ジョウビタキに出会えたことはありませんでした。
今季初見の10月24日以来、初めて比較的近くで撮ることができたシーンもありました。
願わくはオスにもっと出会いたいものです。
ちなみに、昨季はジョウビタキの初見は上述したように11月30日でしたが、今期は10月24日です。
これはジョウビタキの訪れがこんなにずれることは考えづらく、おそらく私の経験と知識が増えたために発見の機会も増えたのだろうと考えています。