ニコンから、センサーやレンズの清掃用品の発表(2015年3月19日発売予定)がありました。
ニコンイメージングジャパンは、「クリーニングキットプロ2 CK-P2」を3月19日に発売する。希望小売価格は税別1万1,250円。
これは、カメラボディ、レンズ、一眼レフカメラのイメージセンサーなどの清掃用キットなのですが、ニコンのサービススタッフが実際にセンサーなどのクリーニングに使用しているという点が“売り”でしょうか。(^^)
今回は、機材6点にプラスして「クリーニングの解説DVD」がセットされているようです。動画で扱いを学習してから取りかかることができるので慣れていない人でも安心ですね。
付属のDVDでは、クリーニングの作業方法・手順・注意点をニコンのプロサービスマンによる実演ムービーで説明している。
従来の「クリーニングキットプロ」との違いは、ブロアーとクリーニングクロスをリニューアルし、1本だったクリーニングスティックが2本付属しています。
ネット上では、まだ従来の商品が販売されていますので、通販を利用する場合は【プロ2 CK-P2】の部分を確認してください。
◎キットに含まれるもの
- 説明用DVD:カメラボディー、レンズ、イメージセンサー等の清掃方法や手順、注意点が詳しくわかりやすく解説されています。
- ブロアー:カメラやレンズに付着したホコリやゴミを吹き飛ばすために使用します。
- ブラシ:ボディー等に付着した大きなゴミを取り除くために使用します。
- シルボン紙:レンズ、フィルター面に付いたブロアーでは落とせない汚れを取るクリーニングペーパーです。別売のアルコール(無水エタノール)を浸み込ませて使用します。(シルボン紙=レーヨン短糸を紙と同様の製法でシート状にし、クレープ加工を施したもので、表面が柔らかく拭き取りの良いクリーニングペーパー)
- クリーニングスティック:シルボン紙を巻き付け、アルコールを浸み込ませてレンズやイメージセンサーをクリーニングします。
- ハンドラップ:クリーニングに使用するアルコール(別売)を入れる容器です。頭部を軽く押し下げるだけで、一定量のアルコールが出せる仕組みのため、作業が楽に行えます。
- クリーニングクロス:カメラボディーやレンズのクリーニングに使用します。使いやすいハンカチサイズです。
無水エタノール
クリーニング用のアルコール(無水エタノール)は、付属していませんので別途購入する必要があります。薬局で普通に買えると思います。
ついでながら、
「無水エタノール」とは、エタノールを99.5%以上含んでいるものを指します。似たようなものに「消毒用アルコール」がありますが、エタノールを含んでいる割合が異なります。
無水エタノールは水をほとんど含んでいないために電気機器類の洗浄において、残った水分によってショートする危険がほとんどないという点で有利であり、また、レンズのガラス面や電気接点などに水分が残ってカビの原因になる危険性も排除できます。
したがって、繊細さが求められる精密製品であるカメラやレンズの清掃に多用されている訳です。
一般に無水エタノールはの中身はメーカーが違えど中身は同じものだと考えて良いようです。
センサー/レンズのクリーニングの注意点
なお、当然のことながら、自分自身で行うクリーニング作業は、ニコンのクリーニングキットを使った作業であっても、自己責任で行うものです。
何か不都合が生じても、ニコンは責任を負う義務はありませんので、自分の技量と相談しましょう。(^^)
したがって、自信がない場合やゴミが取りきれないときなどは、サービスセンターに持ち込む、あるいはカメラ店を通じてサービス精神に清掃の依頼を行うのがよいと思います。(田舎在住だと、時間がかかり費用もかさむのでできるだ自分でやりたいのが本音ですね。)
なお、上記とは直接関係ありませんが、【Sony α7R】に関して、粘着棒タイプのセンサークリーニング製品でクリーニング作業を行うと、表面のフィルター部に剛性が無いために引っ張られて持ち上がるので、危険であるとの指摘があります。
ご購入にあたっての注意(ニコンより)
ニコンの製品ページに下記のような注意喚起が掲載されています。特に重要な項目を抜粋しました。
- クリーニングを行う際、ガラス面およびイメージセンサー表面のキズやカメラの破損には充分注意して作業を行ってください。
- 説明DVDの内容をよくお読みになってから、クリーニング作業を行ってください。誤った作業は、カメラを破損する恐れがあるばかりでなく、重大な事故につながる危険もありますので、ご注意ください。
- クリーニング作業は、作業される方の技量により、ゴミや拭きムラが残ることがあります。
- イメージセンサークリーニング作業とは、イメージセンサー表面に付着したゴミを取り除く作業です。画像への影響が大きな目立つゴミについてのみ、クリーニングすることをお奨めします。