石鎚山系の瓶ヶ森(標高 1897m)で10月21日と22日の未明にオリオン座流星群の撮影に成功!
合わせて9時間近くの撮影時間になりましたが、その間に目撃した流星は約20~30個だったと思います。
流星だけを撮るのではなく、石鎚山を背景に入れて山岳”星景写真”として作品を創るための撮影でしたので、瓶ヶ森からほぼ真西にある石鎚山の方を向いていました。
そのために、目に入らなかった流星もあっただろうと思います。
21日未明は、撮影場所が視界が開けていないポイントだったせいもあるのかも知れませんが、目撃した個数は数個といったところでしょうか。
オリオン座流星群は数は多くはないらしいのですが、見応えのある流星群のようです。
太く長く明るいのが流れ思わず感動の声を出しましたが、連続的に撮影していたにも関わらず、シャッターを開いていない時でした。
こういうことが数回ありました。
釣り人の「逃した魚は大きい」という心理がよく分かります。(^^)
実際に撮影できたのは、数枚ですがハッキリと写り”作品”になるのは2枚だけでした。
その2枚を掲載しておきます。
石鎚山を背景に天体ショー
下に掲載のそれぞれの画像に1個オリオン座流星群由来と思われる流星が写っています。(画像をクリックすると大きな画像で見られます。)
流星のように見えるかもしれない他の線状の軌跡は飛行機のものです。
流星は前後の先が細くなっているので飛行機の軌跡とは区別できます。色も青白い感じです。
★撮影日時:2015年10月21日4時46分57秒
立ち枯れの樹の左上にオリオン座があり、右に流星が石鎚山の方に向かって流れています。
石鎚山の頂上に流れているという点が幸運だったなと思います。
流星がどこの現れるかは撮影者にはどうしようもなく運を天に任せるしかありません。
自画自賛になりますが、理想的な構図になりました。
★撮影日時:2015年10月22日5時9分8秒
背景を変えるために、21日とは場所を変えて撮影しました。
こちらもオリオン座と一緒に写ってくれたのでラッキーでした。
日の出が6時16分ごろでしたので、星の撮影には不向きな時間帯になっています。実際、5時20分がラストの撮影でした。
追記:10月31日
18日に撮影した中に流星が写っているものがありました。飛行機の軌跡と思っていたのですが、等倍で見ると流星でした。
時期的にオリオン座流星群由来と考えてよいと思います。
★撮影日時:2015年10月18日21時2分12秒
残念ながら短いので小さい画像では目立ちません。画像をクリックすると大きな画像をご覧いただけます。
上記の2枚とは異なり、天の川と沈みゆく”六日月”との競演です。
この時間帯はまだ空気中の水分が多かったために、それが街の光(星景写真では否定的に”光害”と称しますが)の影響を強く受けています。
オレンジやパープル系の色から濃いブルーへと美しいグラデーションを形成しています。
色彩的には、上記2例よりもこちらの方が面白いかなと思います。
撮影条件とデータ
簡単ですが、撮影条件とデータを記しておきます。
ほぼ上弦の月でしたので、前半は明るく星の撮影には向きません。
月が沈むのが、21日が0時過ぎ、22日が1時過ぎでした。したがって、真夜中を過ぎてからの4~5時間が撮影時間帯でした。
オリオン座を構図の中に取り入れられるのは5時近くなってからですから、理想的な構図という点では、正味30分ほどが本当の勝負でした。
上のどちらもそのわずか30分の時間帯に撮れているので、ある意味、奇跡的です。(^^)
撮影データですが、
1枚目は、【Sony α7R+16-35mm F4 ズームレンズ】を使用し、最広角側の16mm、絞り値【F4】、ISOは12800、露光時間は30秒です。
2枚目は、【Nikon D800E+16-35mm F4 ズームレンズ】を使用し、最広角側の16mm、絞り値【F4】、ISOは6400、露光時間は25秒です。
3枚目は、【Sony α7R+16-35mm F4 ズームレンズ】を使用し、最広角側の16mm、絞り値【F4】、ISOは6400、露光時間は25秒です。
現像ソフト【Lightroom 5】を使用して現像・レタッチしました。
ノイズの処理のことを考えると、正直なところ、【ISO 12800】では撮影したくないというのが実感です。