Adobe Photoshop Lightroomで初めてRAW現像をやってみた!

写真編集ソフト(アプリ)とも呼ばれるアドビのRAW現像ソフト【Adobe Photoshop Lightroom 5】で初めてRAW現像をやってみました。

現像に関しては、マニュアルの類は読んでいません。Adobeのサイトでチュートリアル動画はいくつか見た程度です。

【Lightroom】の使い方に関しては、「カタログ」とそれを扱う「ライブラリ」モジュールについては時間をかけて勉強しました。

なにしろ、そこを理解しないと写真を扱うことができませんから。(^^;)

そのあたりのことは下記の記事にまとめていますので、興味があればお読みください。

★参照記事(1):RAW現像ソフト【Lightroom】の最初のハードル「カタログ」を乗り越える!

★参照記事(2):初心者のためのRAW現像ソフト「Lightroom」のカタログ構築方法

RAW現像の経験は、2005年から市川ソフトライブラリーの【SilkyPix】シリーズをバージョンアップしながら使い続け現在に至っています。


現時点での最上位版の最新版は、【SILKYPIX Developer Studio Pro6】です。

長年のユーザーとしては、純国産の現像ソフトに頑張ってもらいたいという気持ちもありますので、さらなる発展を期待しています。

現像ソフト【Lightroom】で桜を”桜らしく”現像する!

他のソフトでのRAW現像の経験はあるけれども、【Lightroom】では未経験者という立場で記念すべき初めてのRAW現像に挑んでみます。(^^)

その前に現像環境ですが、

★参照記事:EIZO ColorEdge CG277(キャリブレーションセンサー内蔵)でカラーマネージメント

この記事に詳細は書いていますが、カラーマネジメントには私の環境で最大の配慮を行っています。

モニターのキャリブレーションを定期的に行い、外光と室内光の影響を小さくし、机からの反射光も防止しています。

もちろん、ネットで公開するのですから、色域は【sRGB】で作業を進めます。

1.ライブラリモジュールを起動

これが「ライブラリモジュール」の画面です。

ライブラリモジュールの画面

左のカラムには「カタログ」に読み込んだフォルダが表示されています。

任意のフォルダを選ぶと、画面下にそのフォルダ内の写真がサムネイルで表示されます。(7枚のサムネイルが表示されているのがお分かりだと思います。)

サムネイルが表示されるスペースを「フィルムストリップ」というようです。

(使い方を覚えるために、最小限必要な用語は確認しながら作業をやっています。)

サムネイルから今回の現像対象に選択した写真が中央に表示されています。

このスペースを「画像表示領域」というそうです。

(これはカタカナではなく漢字の名称なのですね。なんだか固い印象ですね。もう少し柔らかい表現がなかったのでしょうか?(^^))

上の画像では、1枚表示していますが、複数枚(画像の大きさによって枚数変化)表示することもできますし、現像候補を絞り込むために2枚を比較表示させることもできます。

この「比較表示」は、極似の写真から最終的に1枚に絞り込むのに良さそうです。

実際、サムネイルの左から2番目の写真と上で選んだ写真のどちらにするのかで、この「比較表示」で細部を比較して最終的に上の写真(サムネイルでは左から3番目)に決定するのに役立ちました。

比較表示」させると、左の画面には「選択」という表示があり、右の画面には「候補」と表示されています。

類似写真が多くある場合、1枚これはという現像候補を決めて第1候補として「選択」します。

すると第1候補画面は左側に固定されますので、それよりもさらに良い候補があるかを確認するために、右画面に比較対象写真を「候補」として次々に表示させながら選ぶととても便利そうです。

そう思って、いくつかのフォルダを開いてテストしてみると便利なのがすぐに分かります。

こんなことを確かめながら作業をしていますので、なかなか先に進みません。(^^;)

右のカラムには、ヒストグラムクイック現像などがあります。

ちなみに、ある機能に関する項目を1つのスペースにまとめたものを「~パネル」と呼ぶようです。

2.現像モジュールを起動

クイック現像はいずれ使う時もあるでしょうが、ここではスルーして、ソフト右上にあるモジュールピッカーから「現像モジュール」を選択して起動します。

現像モジュールの画面

起動すると、左カラムと右カラムのパネルが現像機能で使うパネルに入れ替わっています。

デフォルトでは、フィルムストリップも表示されていますが、写真を大きく表示したいので隠しました。(私の環境では、この表示形式がスペースに一番無駄がないと思います。)

モニターの解像度が高いので、パネルのフォントサイズはデフォルトから「中」に、そして今は「150%」に変更しています。(メニューの「編集」から「環境設定」に入ると変更できます。)

上下左右に「▼・▲・▶・◀」マークがあって、それをクリックすると一時的に上下左右の任意のスペースを隠すことができます。

(これは何だろうと思ったら、とりあえず触ってみるのが、マニュアル本に頼らないソフトの習得方法です。)

隠した「フィルムストリップ」のあったところにカーソルを持っていくと表示されます。(作業している内に偶然気が付きました。)

さて、作業に戻ります。

この写真を「作品」に仕上げます。

現像対象の桜の写真

(1)現像の方針(作品の完成イメージ)を決める

この写真を撮っている時に、「明日への希望」というタイトルが自然に浮かんでいました。

撮影した時のそのイメージを現像で表現してみたいと思います。

目標イメージ ⇒「明日への希望を感じさせる陽光あふれる明るいイメージ

(2)構図の確認をする

銀塩時代のポジフィルムでの撮影ではノートリミングで作品に仕上げる必要があったので、今も習慣的にその撮影スタイルは維持しており、できるだけトリミングを行わないで済むように撮影しています。

もちろん、出力条件(縦横の比率)によってはトリミングを行わなければならない場合があります。(特に最近は出力の際の縦横比率は多種多様です。)

現像対象のこの写真は、このままノートリミングで現像することにします。

しかし、左下の花びらの一部は全体を明るくすると目立つようになるので、「修復ツール」を使って「消す」ことにします。

フィルムだったら、トリミングをしなければならないところです。

(3)全体の露出を調整

ホワイトバランスの調整を先にしても良いのですが、アンダーが強すぎて判断が難しいので、露光量の調整を先にやった方がよいと思います。

この写真は,白トビを避けるために意図的にアンダーに撮影しています。(コントラスが見た目にも明らかに極端に強い被写体では必須のテクニックですね。)

マイナス1EVまでなら、間違いなくデータにダメージを与えずに補正できるはずです。最近のデジカメならもう少し余裕があるかも知れませんね。

ヒストグラムを見ても全体的に左の方に偏っているのが分かります。

ヒストグラム

「基本補正」パネルをよく見ると、「自動補正」という機能があります。とりあえず使ってみたいと思います。

すると、パネルの設定(下画像)が左から右のように変化しました。

自動補正で調整

この数値が写真にはこのように反映されました。

自動補正をかけた直後の効果

この「自動補正」という機能はとても優秀そうだと期待が持てます。

ずいぶんと桜らしくなりました。

明るさは概ね良さそうですが、露光量の微調整は他の調整を行ってから全体を見て必要があれば行います。

(3)ホワイトバランスを調整

色温度が問題ですね。陽光にしては少し寒い感じがします。

ホワイトバランスをこういう条件でよく使っている【5200K】に指定し、同時に「色かぶり補正」が「-20」になっているのでスライダーを右に動かして「+10」に調整してみました。

ホワイトバランスを調整

ほぼイメージした状態になりました。

両方の写真を見比べてみると、違いがよく分かりますね。

【現像モジュール】でも「比較表示」させて編集することができます。

補正前と補正後の比較画面

1つの画面だけで補正をかけていると、やり過ぎてしまうこともあるので、「比較表似」はその防止にもなります。

(4)修正ツールを使って余計なものを消す

左下にある煩わしい花弁の一部を取り除きます。

補正ツールをまとめて表示している「ツールストリップ」から、「スポット修正」を選択して、サイズを適当な大きさに調整します。

修正ツールで補正後

この修正が一番時間がかかりました。

自然な仕上がりにするのに何度もやり直して一応このように修正しました。

拡大しても不自然に見えないように処理したつもりです。

スポットツールですから、修正対象がホクロやシミ、あるいはセンサーのゴミ写りのようなものであれば簡単に補正できると思います。

(5)円形フィルターでワンポイント

右の”円形ボケ”の1つを「円形フィルター」を使って明るく補正します。

意図は、”希望の光”を暗示的に表現するためです。

桜の花が向いている方向にあるボケの1つを利用して、ワンポイントアクセントになるように明るく補正してそれを”希望の光”に見立てるという訳です。

円形フィルター適用効果
(6)仕上げの微調整

「基本補正」パネルの中にある「自然な彩度」を使って、桜のピンクを強調し全体を華やかな雰囲気に仕上げます。

全体の彩度を上げるのとは異なる機能のようです。

従来の「彩度」が適用範囲の彩度を均等に調整するのに対して、「自然な彩度」は彩度が高いカラーへの影響を抑えながら、彩度が低いすべてのカラーの彩度を調整します。特に複雑なカラーを保持する写真や、肌色を補正する場合に有効です。

少しシャープネスを加え、それと同時に、シャープネスによるノイズ軽減を行います。

これらは、「ディテール」パネルで調整します。

明るい雰囲気と同時に柔らかい描写も表現したいので、コントラストは最初に行った「自然補正」の結果を維持することにします。

その結果、このようになりました。

完成作品

これで完成作品とします。

まとめ

この記事を書くのと同時進行という形でレタッチ作業をしましたので、またもちろん、【Lightroom】に慣れていないこともありいろいろな機能の効果を確かめながら進めましたので、計6時間ほどかかりました。

しかしそれなりに”作品”に仕上げることができたと思います。(←自画自賛?)

ということは、【Lightroom】の中核機能の1つである「現像モジュール」は決して使いにくいものではないと言えます。

むしろ一通りの作業を終えた今、使いやすいという印象を受けています。

ただ、やはり、「ライブラリモジュール」で扱う「カタログ」のハードルは下げてほしいと思います。

ネットを検索すると、「カタログ」でつまづいたひとの何と多いこと!

希望としては、『ビューワーモジュール』を付け加えてもらえればと思います。

【SilkyPix】のように、任意のフォルダの写真を単に見るだけ、表示させるだけ、で十分なユーザーもいると思いますので、選択肢を与えて欲しいものです。

それにしても、【Lightroom】の良さは十分に分かったので、現時点ではまだ未発売の【Lightroom 6】から正式ユーザーになる予感がします。(^^)


Are you happy with this information?

いいね!とクリックして下さると励みになります。m(._.)m

フォローする

コメント

  1. Y. Kondoh より:

    Lightroom 6をお使いですか。私はLightroom 5の正式ユーザーになった直後に新しいバージョンが出たのでまだ「5」のままです。

    一連の作業の概略的な流れを把握したいということであれば参考書の類を何か1冊読んでみるのがよろしいのではないでしょうか。

    Amazonで土屋 徳子のPhotoshop Lightroom CC/6 スーパーリファレンス for Windows&Mac OS。アマゾンならポイント還元本が多数。土屋 徳子作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。またPhotoshop Lightroom CC/6 スーパーリファレンス for Windo...
    さらに深く入りたい場合は書籍ではなかなか難しいのでネットの情報の方が役に立つかもしれませんね。

    私の場合、ネットの情報では十分な情報がないポイントやピンポイントの編集などをとりあげることが多いと思います。

  2. K.Kondoh より:

    立派な解説書を読ませて戴き有難うございました。最近Lightroom-6(CD:買い取り版)を使い始めました。これには「取説」等何もありません「CD版」だけです。Netで解説書を探して勉強しています。取っ掛かりで戸惑うのが「読み込み」「カタログ」作成、「ライブラリー」「編集」です。最初のカメラから「取り込み」」「カタログ」作成「現像」「書き出し」の一連の作業の流れ「手順」が理解できるような説明書が欲しかったですね。時間が有りましたらよろしくおねがいします。