秋色の中の野鳥(2016年)

秋の雰囲気が感じられる野鳥写真を「秋色の中の野鳥」としてミニ写真集にしました。全部で42点あります。

まだまだ秋色は深まっていませんから、主に初秋の小風景という視点でご覧いただければと思います。

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今回はその第1弾と考えています。晩秋に第2弾を予定しています。

秋色が感じられる野鳥写真

野鳥の写真を撮り始めてちょうど1年になります。

当初は野鳥をできるかぎり大きく撮りたいと思っていました。

実際、普通は被写体まで距離があるので、超望遠レンズを使っても小さくしか撮れないことも多々あります。

小鳥の愛らしい仕草や表情が分かるような写真を撮りたいと思うのは野鳥撮影をやっている人はおそらく誰でも通る道だろうと思います。

ところが、撮り慣れてくるにしたがい、アップ写真(野鳥のポートレート写真)だけで無く「鳥のいる風景」を撮りたいと思うようになりました。

しかし、意識して撮ろうと思っても相手のあることなので、これはこれでなかなか条件的に難しいものです。

本当は下の写真のように「鳥のいる秋風景」というテーマでまとめたかったのですが、小鳥の様子も分かり秋の小風景としても成立するようなシャッターチャンスは多くはないのです。

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そこで仕方なく、「秋色が感じられる野鳥写真」というまとめ方をしました。

ご覧いただければ幸いです。

秋色の野鳥ミニ写真集

小鳥の種類ごとに撮影日順(8月末から10月12日までに撮影)に掲載しました。

それぞれの種類も枚数も、当然のことながらもっとたくさん写しているのですが、少しでも秋色があるものとなると数が限られます。

◎エナガ(柄長)

●全長14cm ★留鳥・漂鳥

エナガはキクイタダキに次いで日本で2番目に小さい鳥で、エナガ科エナガ属に分類され、九州以北に留鳥または漂鳥として生息する。(北海道には亜種の顔が真っ白な”シマエナガ”が生息しており、人気絶大。)

雌雄同色。全長は14cmあるが、そのうち尾の長さが約半分を占めるので体そのものはとても小さい。

嘴(くちばし)が小さく、首のくびれが全くないのでハンプティダンプティのようにコロンとしたその姿が実に愛らしい。

落葉広葉樹林を好み、群れになる性質が強く、シジュウカラ・ヤマガラ・コゲラ・メジロなどとの混群がよく見られる。

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◎エゾビタキ(蝦夷鶲)

●全長15cm ☆雌雄同色 ★旅鳥

旅鳥として春と秋の渡り期に全国を通過するだけだ。特に春よりも秋に見る機会が多いようだ。

しばしば枯れ枝の先端によくとまり、フライングキャッチで捕食する。弧を描くように跳んで空中で昆虫類を捕らえ元の枝に戻るのだが、初見の際に運良く、このフライングキャッチを何度も繰り返すのを観察することができた。

類似種(サメビタキ、コサメビタキ)との区別が難しいときがあるが、胸と脇には特徴的な暗褐色の明瞭な縦斑がある。この縦斑は大きな識別ポイントになる。

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◎カワセミ(翡翠)

●全長17cm ★留鳥

カワセミは、羽色が鮮やかで、翡翠(ひすい)のような体色から、「飛ぶ宝石」ともいわれる。

頭部から背全体の青色と腹部のオレンジ色のコントラストも美しさに拍車をかけている。

また、行動形態も魅力的で、河川や湖沼の枝や岩、杭などの人工物などに止まって、あるいは水面上でしばしホバリングの後に、水面にダイビングして魚をとる姿も撮影者を魅了して久しい。

水面近くを一直線に飛翔する姿を目にするとその飛翔姿の美しさに感動さえ覚える。

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◎キビタキ(黄鶲)メス(2枚目)と若鳥

●全長13.5~14cm ★夏鳥 ◇雌雄異色

さえずりが美しく、オスは喉の橙色と体下面の黄色が鮮やかな夏鳥。

桜の花が終わった頃から姿を見せ始め秋の中頃までほぼ全国の山地から平地の林(主に落葉広葉樹林)で見られる。

樹間に空間のある比較的明るい林を好んで生活する。そこで昆虫をホバリングして捕食したり、美しいさえずりを長い間聞かせてくれることもある。

初夏を迎えると幼鳥を見かけることが多くなるが、いろいろな成長段階の特徴が学べる。

メスはオオルリの雌に似る。褐色系の小鳥の識別は難しい時が珍しくはない。

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◎キセキレイ(黄鶺鴒)

●全長20cm ★留鳥・漂鳥

九州以北に分布する。平地から亜高山帯までの河川、湖沼、山地の道などで見かける。

セキレイはスマートな印象があるが、その中でもキセキレイは特にほっそりと見える。体長は、例えば、ハクセキレイと大して変わらないのに体重は半分ほどしかない。その分、動きが軽やかに見える。

尾羽を上下に振りながら歩くのは他のセキレイの仲閒と同じだ。

オスとメスの違いは、喉の色に注目するのが一番分かりやすい。オスは黒く、メスは白い。

「チチン、チチン」と甲高く鳴く。

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◎コゲラ(小啄木鳥)

●全長15cm ★留鳥

コゲラは日本最小のキツツキの仲閒。森に棲む野鳥というイメージがあるが、意外なほど身近にいて市街地の公園などでも普通に見られる。

試しに、市街地の公園の林沿いを歩いてみよう。「コンコン」という小刻みに木をつつく音が聞こえてくることだろう。春には、運がよければドラミングが聞けるかもしれない。

他の木などに移動する際には「ギィー」という鋭い特徴的な声を出すことが多い。

幹や枝を裏側に回り込んだり上下したりしながら少しずつ移動する姿が実に愛らしい。

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◎コサメビタキ(小鮫鶲)

●全長13cm ★夏鳥

九州以北の平地から山地の落葉広葉樹の林に夏鳥として渡ってくる。

身軽なのでホバリングやUターンが得意なこともあり、捕食も主にフライングキャッチで行い、空中の昆虫類を食べる。秋の渡り期には樹木の実も好む。渡りに備えて脂肪を蓄えるためかもしれない。

コサメビタキの魅力はなんと言ってもその円らな瞳にある。クリッとして可愛らしく、しかも大きい。これは”アイシャドー効果”で実際よりも一回り大きく見えるのが理由だ。

その上に、輪郭は不明瞭ながらアイリングが白くて太いので、いっそう黒い目が目立っている。全体の姿の地味さの割には、この大きくてクッキリとした目のお陰で意外にファンが多いようだ。

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◎センダイムシクイ

●全長13cm ★夏鳥

以前はウグイス科とされていただけあって一見するとウグイスによく似ている。今はムシクイ科として独立している。

ウグイスや他のムシクイとの識別ポイントを簡単にまとめると下記のようになる。

1.下嘴が橙黄色  2.白い眉斑が明瞭  3.明瞭な白い翼帯  4.不明瞭ながら灰色の頭央線有り

九州以北の平地から山地の林を好み、樹木の上の方の枝上を活発に動き回る。盛夏にはカラ類の混群に混じっていることもあるようだ。

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◎メジロ(目白)

●全長12cm ★留鳥・漂鳥

ほぼ全国の平地から山地の林や市街地の公園などに生息する。(暖かい地方に多い。)

最も馴染みのある小鳥の一種。

その体色からか、メジロはよくウグイスと間違われるが、和名の由来になった目の周りの太いアイリングが最大の識別ポイントになる。

メジロの顔はかなりきつい印象があり個人的にはあまりアップで撮りたいとは思わない。その一方で、2羽が仲睦まじくピタッと寄り添い羽づくろいをし合う姿は実にラブラブで見ていて愛らしくもあり微笑ましくもある。

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◎モズ(百舌)

●全長20cm。留鳥・漂鳥

モズは、留鳥または漂鳥としてほぼ全国に分布し、平地から山地の林、農耕地、河川敷などあまり場所を選ばず生息する。とは言え、その中でも比較的開けた場所を好む傾向がある。

さまざまな鳥の鳴き真似をすることが知られており、そのために百の舌を持つという意味で「百舌」が和名となったと容易に推察できる。

また、晩秋に獲物をたくさん捕ると、尖った小枝などにその獲物を刺しておく習性があり、「モズのはやにえ」という名称で広く知られている。他には、秋の高鳴き(縄張り宣言)や狩りなどの時に尾羽をゆっくり回転させる習性も有名だ。

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◎メボソムシクイ(目細虫喰)

●全長13cm ★夏鳥

以前はウグイス科とされていただけあって一見するとウグイスに似た雰囲気がある。今はムシクイ科として独立している。

特によく似るセンダイムシクイとの比較で、識別ポイントを簡単にまとめると下記のようになる。

1.下嘴が橙色がより濃い  2.眉斑が黄白色  3.頭央線なし  4.脇が黄色味を帯びる

本州・四国・九州の亜高山帯の針葉樹林を好む。渡り期には平地の林や市街地の公園などでも見られる。夏の終わりには、カラ類の混群に混じっていることもあるようだ。

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◎シジュウカラ(四十雀)

●全長14~15cm ★留鳥

シジュウカラは、カラの仲閒としてだけでなく、小鳥全般の中でも最も身近な存在と言える。市街地の公園の林でも山の中でも季節を問わず普通に見られる。

なんと言っても、黒く囲まれた頬の白とネクタイのような胸の黒い縦線が特徴だ。ヒガラも頬の白い部分は黒く囲まれているがネクタイはなく、大きさも一回り小さい。

雌雄でほぼ同色だが、ネクタイの幅で雌雄の区別がつく。オスの方が幅広だ。また、幼鳥の時はこのネクタイは無いか細すぎて目立たないこともある。

また、繁殖期以外は他のカラ類やエナガ、コゲラなどと混群を作ることでもよく知られている。

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◎ヤマガラ(山雀)

●全長14cm ☆雌雄同色 ★留鳥・漂鳥

背中上部と体下面のレンガ色が目立つカラ類。この配色のために他のカラ類との識別は容易。

ほぼ全国に分布し、山地から平地の広葉樹林に生息する。毎年ほぼ同じ場所を縄張りとする。一夫一妻でパートナーが死ぬまで添い遂げるので、つがいの絆が固い鳥として知られる。

2羽で森の中を移動するが、シジュウカラ、メジロ、コゲラ、エナガなどとよく混群も形成する。

雑食性で、昆虫の幼鳥などを捕食する。また、秋になると好んで樹木の実も食べる。枝にぶら下がってエゴノキの実などを採る姿や枝上で実を器用に両足で挟んでくちばしで「コンコンコン」とつつき割り種子だけを食べる姿をよく見かける。

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