オールドレンズを楽しむ|Contax RTS Zeiss T*Tessar 45mm T2.8+Sony α7R

Carl Zeiss T*コーティングによる圧倒的な描写性で人気を博したヤシカ/コンタックス・マウントの銘レンズの中から,今回は【Tessar T*45mm F2.8】を、日本製のマウントを介してソニー製のミラーレス一眼カメラ【Sony α7R】で甦らせます。

オールドレンズ-カールツァイス「Tessar 45mm F2.8」

レンズの長さは何と18mmです。重量90gしかありません。大きくて重いが定番のツァイスレンズの中では異色な存在です。

ここ数年静かなブームになっている感のある「パンケーキレンズ」と呼ばれる厚みの薄いレンズがありますが、このテッサー 45mm F2.8 はその元祖と言ってもよいのかも知れません。

もしそうだとしたら、ツァイスファンとしては「パンケーキレンズの草分け」という称号を授与したいと思います。(^^)

Tessar(テッサー) T*45mm F2.8

「ツァイスT*スターレンズの世界 初版」には、次のように紹介されています。

テッサーというレンズのイメージは、永く写真を心がけた人々にとって、歴史上あるいは体験上、不動の価値観を持っていると申せましょう。特にドイツの写真愛好家にとっては誇りのブランドといっても過言ではありません、

最高度の収差補正という点では限度がありますが、開放から絞り込んでいくにしたがっての描写性の変化は十分に私たちを楽しませてくれます。そのコンパクトさは、カメラに装着してレンズの存在を全く感じさせないほどで、定焦点マークにセットしておけば、いつでも撮影態勢に入れる便利さは、テッサーならではのものです。

このレンズは、「AE」シリーズ(初期型)のテッサー45mmF2.8が一度製造中止された後に再び人気が出たため「MM」シリーズ(後期型)の一本として再生産されたレンズです。

後期型は「プログラムAE・シャッタースピード優先AE」に対応していますが、私が持っているのは初期型です。

中古市場では、コンタックスレンズの中ではお手頃な20,000~30,000円くらいで入手できそうです。

テッサーというレンズは、元々は、その写りを形容して”鷹の目”レンズと呼ばれ、切れるようなシャープな写りが特徴とされていました。

しかし、Contax RTS レンズとして甦ったこのレンズは、その流れをくんでいるとは思いますが、当然のごとく絞る程にシャープになる傾向があるものの特別なものではなく、いわゆる”カリカリ”とまでは言えないという印象です。

このレンズはスナップ派のカメラマンに愛用されていたようですが、私は50mmレンズとの焦点距離にしてわずか5mmの違いにこだわり、石鎚山で弥山頂上から眼前の天狗岳を撮る際に、50mmレンズと使い分けていました。

当時、少しでも逆光耐性の高いレンズを使いたいために、ズームレンズはアルプス縦走以外では山岳写真の機材としては使っていませんでした。

そのために、焦点の近いレンズを持つ必要があったのです。

試写・検証の印象と作例

下記のサンプル画像はリサイズ以外は無編集です。いわゆる“撮って出し”のJPG画像です。

しかしながら、このブログに投稿すると自動的にある程度”圧縮”されるので、厳密な意味での“撮って出し”ではありませんのでご了承ください。

また、このブログでは、生データは5MBまでしかアップロードできませんのでダイレクトにダウンロードはできません。

その代わりに、生データは本ブログの母体である「石鎚自然写真館」の『甦る銘レンズ』のコーナー、テッサー 45mm F2.8 に絞りF2.8~F16までダウンロードできるようにアップしています。

興味のある方はダウンロード(1枚あたり13~15MBほど)して、モニター上で等倍にして隅々まで観察してみるのも面白いのではないでしょうか。

折りを見つけて、いろいろな条件での作例を追加していく予定です。

このレンズを購入した頃、「開放絞りでの描写は良くない、中間絞り以上で使え」というような評価をよく見聞きしましたが、私は開放絞りでも十分に使えると今回の試写で再認識しました。

開放値(F2.8)でのサンプル画像を載せておきます。

Tessar_45mm_F2.8_f2.8
ピントの合ったところは十分にシャープですし、ボケ方も違和感はないと思いますがいかがでしょうか。

印象としては、わずか5mmの差ですが、プラナーの50mmレンズと比べると被写界深度がかなり深いように思います。

欠点を一つあげると、ヘリコイドにトルク感がない、ことですね。

たぶん、私のレンズだけの症状ではないようです。後期型では改良されていい感じのトルク感が得られると聞いていますが、実際はどうなのでしょうか。


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