絞り羽根と光芒の数の相関関係

「光芒」は、一般的には、細長く伸びる一筋の光の帯を意味します。

写真の分野では、太陽などの強い点光源を撮影した際にできる放射状に広がった光の筋を『光芒(こうぼう)』と呼んでいます。

山岳写真などにおいて、太陽を画面内に写し込んだ際は,光芒がよいアクセントになったり臨場感が強くなったりするように思います。

この光芒ですが,レンズの絞り羽根の枚数が偶数枚だと,光芒の筋の数もその枚数と同じになります。そして,奇数だと枚数の2倍の筋が発生します。

光芒の数は絞り羽根の枚数で決まる

◎この写真は絞り羽根の枚数が6枚の偶数なので,光芒も6本の筋で現れています。

6本の光芒

◎この写真の光芒の筋の数は8本です。ということは,絞り羽根の枚数も8枚です。

8本の光芒

◎この写真の場合は,大小(長短)がありますが,9枚絞りなので計18本の光芒となっています。

18本の光芒

「円形絞り」のボケはとても美しいですが、あくまでも背景の点光源を丸くぼかしたい場合に最もっとも力を発揮します。

もし絞りの形が全てのF値で完全な“円”であれば,少なくとも理論上は光芒は発生しないはずです。

そうなれば,上の写真のような条件の場合はなんとなく間の抜けた写真になるでしょうね。

光芒の有無については撮影者の趣味によっても評価が分かれるのかも知れませんが,風景写真においては,35mmレンズの場合はF8.0やF11を使う場合が多いので,この辺りでは円形よりも多角形の絞り羽根により美しい光芒を表現できた方がよいと思います。

円形絞りを採用しているレンズでも完全な円形になるのは開放値から2段から3段絞り込んだ辺りまでとなっているのは上記のような理由なのかも知れません。

ちなみに、光芒を長くしたければ、例えば【F8→F11→F16】のように、数字を大きくして撮影します。

最後に,光芒の筋の数ですが,私の好みでは場合によって6本/8本/10本が力強くて好きです。

絞り羽根の枚数が7枚,あるいは9枚だと,14本あるいは18本の筋ができることになります。

被写体や条件によっては印象は異なるかも知れませんが、本数が多すぎると数の分だけ印象が分散されて弱くなるような気がします。

絞り羽根枚数は7枚か9枚が主流

私は新しいレンズが出ると習慣的に絞り枚数を確認します。ボケを活かした山野草の写真と太陽を入れた風景写真(主に、山岳写真)をテーマにしているからです。

どうも最近のレンズは、絞り羽根の枚数が7枚か9枚で円形絞りがパターン化しているような気がします。

円形絞りは大歓迎なのですが、奇数の絞り羽根は光芒の数が多くなるのでどちらかといえば私の好みではありません。

今年(2015年1月)になって購入した、ソニーの【Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4】は7枚です。

ですから、大小合わせて14本の光芒が発生します。18本でなくてよかったとは思いますが、ちょっと多いかなと残念な気持ちです。

ニコンやソニーには偶数枚絞り羽根のレンズはないようです。ユーザーとしては残念です。

ペンタックスユーザーだっと時には、標準系ズームレンズが8枚でしたが、もう手放してしまいました。

キヤノンにはいくらかあるようです。8枚絞り羽根ファンのキヤノンユーザーは幸せですね。

手持ちの広角~標準形のレンズで絞り枚数が8枚なのはオールドレンズの【Distagon T*35mm F1.4】だけです。ますます大切にしなければなりません。(^^)


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