Contax Zeiss レンズの絞り羽根の形状

「ヤシカ/コンタックス」マウント、いわゆる「ツァイスレンズ」、のファンであっても盲信者ではないので、Contax Zeiss レンズの欠点にも触れておきたいと思います。

1980~1990年代、私が一本ずつツァイスレンズを買い求めていた頃、プロの写真家たちはツァイス礼賛ばかりでこの欠点を指摘することはほとんど皆無でした。

それは、開放値から一段階絞った辺りから【F5.6】前後の絞り値の間では、絞り羽根の形状が「手裏剣」あるいは「風車(かざぐるま)のようになることです。

手裏剣のような絞り羽の形状

まずは論より証拠です。下の画像の赤丸の中をご覧ください。

sample01

sample02

sample03

開放値の【F1.4】から2段階絞って【F2.8】での撮影です。

この形状が気になる私はボケを活かす場合は必然的に開放値で撮影することが圧倒的に多くなりました。

特に、背景に点光源のボケを添えるような場合は、絶対的にこの手裏剣のような形状になる絞り値は避けました。

焦点が合ったところからアウトフォーカスが深くなっていくそのボケの状態はとても美しいと思います。

しかし、この手裏剣のような形状の点光源のボケを見て美しいと感じる人はいないはずです。

すべてのレンズではありませんが、多くがこのような形状の絞り羽根をしています。

今なお大変評価の高い【Distagon T*35mm F1.4】でも、銘玉と絶賛されたあの有名な【Planar T*85mm F1.4】でもそうです。

私は写真店で京セラの営業の人に会うたびに、この絞り羽の形状を改善してほしいと要望したものです。

その甲斐があったのかなかったのか、【Planar T*85mm F1.4】の後期型では改善されたので買いなおしました。

オールドレンズを楽しむためにこれからコンタックス・ツァイスレンズを中古市場で探そうとする人はこの点を理解し納得した上で購入してください。

この点以外に欠点があるとしたら、それは今なお高額な中古市場価格と重量でしょうか。(^^)

ついでながら、

かつて、ヤシカ/コンタックス・カメラが全盛期のころ、プロの写真家たちは、「ツァイスのレンズはボケ味まで計算してレンズを作っている」という類のコメントを書いてコンタックス・ツァイスのレンズを褒め称えていましたが、それは事実でないことが2000年頃に明らかになりました。

ツァイスの工場を訪れた写真雑誌記者に設計担当者が「ボケ味を計算してレンズは設計していない」と明言したのです。

おそらく、ボケの状態がよいのは全体的なレンズ設計の優秀さがたまたまそのような長所を創り出したということなのでしょう。


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