SILKYPIX Developer Studio Pro7(ベータ版)を試す

国産のRAW現像ソフトメーカーの老舗「市川ソフトラボラトリー」は、11月26日に「SILKYPIX」シリーズの最新版「SILKYPIX Developer Studio Pro7」のベータ版を公開しました。

早速ダウンロードして、1週間ほど使ってみました。

一番の関心は、「太陽の光芒」の再現性が向上しているかどうかにありました。

さて、結果は…。

silkypix

主な特徴として挙げられている中で特に下記の点に興味があります。

階調性の大幅な向上

現像エンジンの改良により、ハイライト(明部)の「色再現性」や「階調性」が大幅に向上しました。RAWデータの持つ情報をさらに深く解析することで、現像処理レベルでのダイナミックレンジを拡げる事を達成しています。

円形/段階補正フィルタ搭載

指定した領域に対して部分的な色調補正が可能となりました。例えば、部分的に明るさやホワイトバランスを変えたい場合などでも簡単且つ直感的エリアを指定し補正することができます。白とびや黒つぶれの多いシーンや、画面の中に2つ以上の異なる色の光源があった場合など、それぞれの領域を指定し補正する事で、従来のSILKYPIXシリーズでは得ることのできなかった補正が可能となります。

現像ソフトに関しては、デジタル一眼カメラで撮影するようになってから2015年春まで一貫して『SILKYPIX』を使い続けてきました。

今年の春先に【Lightroom】を試用版を使ってみて、あっさりとLightroomユーザーになりました。

【SILKYPIX】のユーザーをやめた訳ではありませんが、今はビューワー代わりに使っているだけです。

それはまさに上記の点が【Lightroom】と比較して、【SILKYPIX】の欠点だったからです。

★参考記事 ⇒ RAW現像ソフト:SilkyPixユーザーはLightroomに乗り換えるべきか?

気になる改善点を検証してみた

主な特徴として記載されている改善点で特に気になるのは下記の点です。

●円形補正フィルタ/段階補正フィルタ

●ハイライトの階調性向上

個人的な意見ですが、

現行の『SILKYPIX』の残念なところは、【Lightroom】のように「円形補正フィルタ」や「段階補正フィルタ」を搭載していなかったところですが、今回のバージョンでは採用したので、この点では両者に遜色はなくなったはずです。

実際に使ってみても、【Lightroom】ユーザーには何の問題もなく使いこなせ、両ソフトでほとんど同じ現像結果を出せそうだ、というのが私のファーストインプレッションです。

ちなみに、これらの部分補正ツールの使い方は下記のページで解説されています。

★参考ウェブページ ⇒「部分補正ツール」編SILKYPIX Developer Studio Pro7新機能紹介

”太陽の光芒”の再現性は向上したか?

現行の【SILKYPIX】にはもう一つ大きな残念ポイントがあります。

”私の基準では”ですが、

白トビ救済は謳い文句だけで実用レベルではなかったり、ハイライトの階調性がよくなく太陽を入れ込んだ逆光写真では光芒が美しく表現できない

ところです。

この点では【Lightroom】の方がはるかに優れています。

そのあたりの検証は下記の記事に記しました。

参照記事 ⇒【Lightroom】は“光芒”の美しい再現に適した現像ソフトだ!

この点を再度検証してみたいと思います。


RAWファイルを開いた直後の「素」の状態です。つまり、何の編集も加えていません。

◎現行の「SILKYPIX Developer Studio Pro6」

silkypix6

◎「SILKYPIX Developer Studio Pro7」ベータ版

silkypix7

◎アドビ「Lightroom5」

lightroom

「SILKYPIX Developer Studio Pro6」と「SILKYPIX Developer Studio Pro7(ベータ版)」は同じといってよいでしょう。

ヒストグラムを見比べても違いは分かりません。

光芒の中央部とその周辺部に極端な境目ができていて光芒が破綻しています。

【Lightroom】は、この段階から境目が見られず、「太陽の光芒」が光芒らしく表現されているのがお分かりになるでしょう。

次はこれに編集を加えてみます。


まずは、ハイライト部の階調性が豊かになったという「SILKYPIX Developer Studio Pro7(ベータ版)」で光芒が綺麗に見えるベスト値を探ります。

「ベスト値」の基準は、光芒中央の白トビ部分とその周辺部分にできるだけ境目が目立たないようにすることです。

その結果、「ハイライトコントローラ」の『ダイナミックレンジ(最大値 6.0EV)』の値を「+0.66EV」に設定しました。

参考のために、【Lightroom】では基本補正の「ハイライト」を「-32」にしてよりクッキリ感をだしました。

◎現行の「SILKYPIX Developer Studio Pro6」

silkypix6

◎「SILKYPIX Developer Studio Pro7」ベータ版

silkypix7

◎アドビ「Lightroom5」

lightroom

結果は明瞭です。(と言っても、上の画像は小さいので分かりにくいと思いますが)

現行の「SILKYPIX Developer Studio Pro6」よりも「SILKYPIX Developer Studio Pro7(ベータ版)」の方が、白トビ部分の面積が狭くなり(それだけ救済できた?)、確かに階調性は良くなっているようです。

ですが、私の基準では、残念ながらまだ実用レベルではありませんでした。

理由は、白トビ部分とその周辺の境目を消すことができなかったからです。

つまり、光芒の中心から外側に広がって欲しいグラデーションが破綻するのです。

正式版に期待

これはベータ版なので、正式版が公式にアナウンスされるまで改善される可能性はあります。

そこに期待したいと思います。

もし、現状から大きく改善されて【Lightroom】と同等にならなければ、「太陽の光芒」を写し込んだ写真では厳しいものがあると言わざるをえません。

今では完全にLightroomユーザーになったのでバージョンアップしてまで【SILKYPIX 】を使う予定はありません。

したがって、正式版では、私は検証することはできないと思いますので、他の有志の方にお願いしたいと思います。


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