星を目立たせる-撮影編|星景写真の知識

星が写っているからこその”星景写真”ですから、時に主役として時に名脇役として活躍する「星」をできる限り目立たせたいものです。

そのためには何かしらの工夫をする必要があります。

その工夫には撮影時に行うものと現像時に行うものがありますが、ここでは撮影時に行う工夫を扱います。

現像時に行う工夫としては、『星を目立たせる-現像編|星景写真の知識』としてまとめてあります。

星を目立たせる-現像編|星景写真の知識
「星を目立たせる」工夫には、撮影時にできることと、撮影後の現像の際にできることがあります。 この記事では、現像時に行う工夫を扱います。...

参考になれば幸いです。

一言お断りをしておきます。

私は元々は山岳写真が専門なので、山岳写真と星景写真を融合させた”山岳星景写真”に挑戦中です。したがって、「山岳」という視点から言及することがあると思います。一般的な星景写真にはあまり関係がないこともあるかも知れませんがご了承ください。

ソフトフィルターで星を目立たせる!

星の数の大小は月齢やしばしば”光害”と呼ばれる街の光、大気の状態などによって左右されてしまうので何ともし難いところがあります。

”裏技”的ですが、白黒に変換してノイズさえも星のように見えさせることで星の数を強調することもできます。

しかし、ここでは星の数を問題にするのではなく、星の”存在”を目立たせる方法を紹介したいと思います。

といっても、難しいことではありません。

ソフトフィルターを使って星を滲ませる」だけです。^_^

「論より証拠」です。

◎共通データ⇒ ISO 6400 焦点距離:16mm 絞り値:F4 露光時間:30秒

両方とも、いわゆる”撮って出し”の画像です。いかなるレタッチも行わずにJPEGに書き出しただけです。

空が青く星の数が少ないのは月の光のためです。

(こういう条件では、ただの星では目立たないのでオリオン座が降りてくるのを待って撮影しています。)

星景写真-0985

星景写真-0987

違いは明白ですね。もちろん、下の作例の方がソフトフィルターを使用した画像です。

ソフトフィルターは明るい星ほど効果が大きくなる特徴があります。

このような小さな画像であっても、夜空の不動のスター(シリウス・オリオン座・アルデバラン・スバル)が浮き出ています。

このことから、星景写真にソフトフィルターは必須アイテムと言えます。


しかし、ソフトフィルターの使用には欠点もあります。

星景写真-0985

星景写真-0987

上下の画像を比較すると明らかですね。

明るい星が目立つ代わりに、トレードオフで山の稜線や立ち枯れの樹のクッキリ感が無くなっています。

せっかく月の光で表現した山肌の質感もなんだかぼやけて見えます。

好みの問題という側面もあるかも知れませんが、山岳写真という観点からは、これはできるだけ避けたいです。

ソフトフィルターの種類にはソフト効果の強弱があるのですが、上記の欠点が最初から予想されたのでソフト効果の悪影響を小さくするために「弱」の方しか使っていません。

上の作例では、焦点距離は超広角域の【16mm】を使っているのですが、焦点距離が短ければ短いほどソフト効果は弱くなるので、星の表現性だけを重要視すればよいのであれば「強」を使いたいところです。

ソフトフィルターの紹介

私が使っているソフトフィルターはケンコーの「MC PROソフトン(A)」です。

3年ほど前だったでしょうか、Facebookページ「Starwalker’s 星空のある風景写真」さんから情報をもらいました。

いよいよ本格的に星景写真を撮影することにした今年になってソフトフィルターのことを詳しく調べました。

その過程で知ったのですが、

私自身が使って確認した訳ではありませんが、マルミのソフトフィルターは滲み方が偏っていて棒状にボケるらしく星景写真には適していないようです。

それではお勧めのソフトフィルターを紹介します。


◎効果「」のタイプ ⇒ MC PROソフトン(A) ★メーカーの製品ページ

◎効果「」のタイプ ⇒ MC PROソフトン(B) メーカーの製品ページ

●特徴(1):フイルター径:49~82mm

●特徴(2):絞り値の影響を受けず、焦点距離が長くなるほどソフト効果が強くなる。

☆購入の際の注意点

ケンコーには「ソフトンスペック(A)/(B)」というソフトフィルターもありますが、「標準から中望遠レンズ向け」です。超広角レンズに使用すると四隅にケラレが発生します。星景写真では、超広角レンズを使用することが多いので、超広角から望遠まで使える「MC PROソフトン」の購入がお勧めです。

購入あるいは注文の際は正確に名称を伝えるようにしてください。写真用品に詳しくない店員さんもいるので誤解で発注ミスが起こるかも知れません。


ちょっと特殊ですが、四角形のポリエステル製のフィルターがあります。

LEE100X100mm角ポリエステルフィルター ソフト ★メーカーの製品ページ

薄く加工が容易なポリエステル製の軟焦点ソフトフィルター。

ポリエステルはゼラチン・アセテートに比べ、耐久性にすぐれ、写真撮影用として最適な素材です。

ソフト効果によって柔らかな描写を作り出し、光の滲みを活かしたいときや、人物撮影において役立つフィルターです。 No.の数字が大きいほど効果が強くなります。

このフィルターを使えば、私が考えるソフトフィルター使用の欠点を克服して山岳星景写真を撮影できるかも知れないとアイディアを得ましたが、夏でも結露が発生することもあったり、風があるのが当たり前の山中でどのように使えばよいのか思案中です。


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