Sony α7R+Distagon T*35mm F1.4|オールドレンズを楽しむ

Carl Zeiss T*コーティングによる圧倒的な描写性で人気を博したヤシカ/コンタックス・マウントの銘レンズの中から,今回は【Distagon T*35mm F1.4】を、ソニー製のミラーレス一眼カメラ【Sony α7R】で甦らせます。

甦るディスタゴン35mm F1.4

Carl Zeiss T*コーティングによる圧倒的な描写性で人気を博したコンタックス・ツァイスの銘レンズを、ソニー製のミラーレス一眼カメラ【Sony α7】シリーズのカメラで甦らせることが可能となりました。
これに大きく貢献しているのは、複数のメーカーが製作販売している専用のマウントアダプターでしょう。
もちろん、以前からマウントアダプターを介してオールドレンズを楽しむやり方はありました。
しかし、画角も変わらずそのままの焦点距離(例えば、18mmのレンズはそのまま18mm)で、しかも制約(特定のレンズが使えないなど)も事実上ほとんど無く、眠っていたレンズを甦らすのはソニー製のミラーレス一眼レフカメラ【α7シリーズ】が誕生して可能となったと理解しています。

甦るCONTAX ZEISS レンズの魅力

Distagon(ディスタゴン) T*35mm F1.4

「ツァイスT*スターレンズの世界 初版」には、次のように書いてあります。

口径比1:2.8のいわゆる標準形広角35mmレンズと比べると、実に4倍の明るさを有しながら、非球面レンズを有効に使うことにより開放絞りにおいても非常に優れた画質を形成しています。この種のレトロフォーカスタイプのレンズとして、最大の弱点とされている歪曲も見事に補正されています。

もう1つの特長は、焦点調整時に、一群のレンズが他の構成レンズの移動と異なる動きをするフロート方式の採用により、近距離撮影時における、レンズ周辺部の画質の低下を防ぐことができ、しかも前玉の先端から僅か18cmのところまで被写体に近寄り、1/5倍という拡大率で近接撮影が可能です。

大口径で、しかも超近接撮影が可能なので、自然光によるポートレート等このレンズに合った活用により、ボケ味の美しいひと味ちがった作画を楽しむこともできます。

スペックは下記の通りです。

◎焦点距離:35mm ◎レンズ構成:8群9枚 ◎最短撮影距離:30cm ◎絞り目盛:F1.4-F16絞り ◎羽根枚数:8枚 ◎寸法:70.0×76.0mm ◎重量:600g ◎フィルター径:67mm

私が所有しているコンタックス・ツァイスのレンズの中で【Sony α7R】に装着して一番使ってみたいと思ったのが、このレンズです。

開放値がF1.4と明るいこと、フロート方式の採用で最短撮影距離が18cmであること、広角レンズであるにも関わらずボケの描写がきれいなことが主な理由です。

また、2段絞れば、鮮鋭度・コントラストともに申し分のない状態になったものです。それはデジタルで撮影しても変わらないだろうと期待しています。

これらの特長を生かして、背景をほどよく取り入れて山野草の接写に使えば被写体から遠景に向かう”ボケのグラデーション”が美しいだろうな、と想像しています。

また、明るさを活かして星景写真でも使う予定でいます。私はほとんど撮りませんが、ポートレートにもお薦めです。

【Sony α7R】でレンズ資産を活かせるようになった今、この一本を今まで手放さなくて本当によかったと思っているところです。

中古市場を調べてみると、良品で15万円前後しているようです。私が1980年代に購入した時の価格よりも高くなっています。ちなみに、定価がMMタイプで【168,000円】でした。

もし、ヤシカ/コンタックスマウントのオールドレンズを楽しまれるのであれば、絶対に持っておくべき銘レンズだと強くお薦めします。

試写・検証の印象と作例

下記のサンプル画像はリサイズ以外は無編集です。いわゆる“撮って出し”のJPG画像です。

しかしながら、このブログに投稿すると自動的にある程度”圧縮”されるので、厳密な意味での“撮って出し”ではありませんのでご了承ください。

その代わりに、生データは本ブログの母体である「石鎚自然写真館」の『甦る銘レンズ』のコーナー、ディスタゴン 35mm F1.4 でダウンロードできるようにアップしていますので、興味のある方はダウンロード(1枚あたり13~15MBほど)して、モニター上で等倍にして隅々まで観察してみるのも面白いのではないでしょうか。

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ディスタゴン35mm F1.4+SONY α7Rのサンプル画像(絞り F1.4)

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ディスタゴン35mm F1.4+SONY α7Rのサンプル画像(絞り F2)

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ディスタゴン35mm F1.4+SONY α7Rのサンプル画像(絞り F2.8)

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ディスタゴン35mm F1.4+SONY α7Rのサンプル画像(絞り F4)

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ディスタゴン35mm F1.4+SONY α7Rのサンプル画像(絞り F5.6)

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ディスタゴン35mm F1.4+SONY α7Rのサンプル画像(絞り F8)

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このレンズはフィルム時代の使用感では、逆光耐性はツァイスのレンズとしては普通だったと思うのですが、今回の試写では上のように太陽を画面の中に入れてもゴーストがまったく発生しないコマもあり、うれしい誤算というところです。

ゴースト・フレアに関しては、アウトドアでさらに確かめてみたいと思っています。

追加情報は、上述のサイトの該当ページや本ブログ内でも追記していく予定です。


2015年2月7日 追記

本ブログ内の「オールドレンズ【Distagon T*35mm F1.4+Sony α7R】の作例」において作例を追加しました。


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