ミツバツツジを前景に雲海の石鎚山を望む|山岳写真

5月31日の午後、梅雨に入る前の最後の晴れ間かもしれないと思い石鎚山の展望的山である瓶ヶ森に行くと、瓶ヶ森のツルギミツバツツジを前景に雲海の石鎚山を見ることができました。

太陽がかなり低い位置にあることからお分かりのように、撮影時間は夕方で、データを見ると午後5時40分頃です。

この日の日の入りは確か、7時10分過ぎだったと思います。

ちなみに、瓶ヶ森(1897m)のミツバツツジの開花時期は、駐車場(1670m)からでも頂上までの標高差はかなりあるので場所によりますが、水平に横断する横道より上部は5月の下旬から6月の中旬頃までが平均だと思います。

ミツバツツジ
上の写真をクリックすると【1200×800】ピクセルでご覧いただけます。

逆光に輝くミツバツツジ-撮影時の状況

撮影条件はご覧のようにとても厳しい状況です。

しかし、山岳写真では、「太陽に向かってシャッターを切る」のが私のポリシーです。(^^)

まずは完全逆光ですから、ゴーストが派手に発生するレンズでは少なくとも”作品”を創ることはできません。

さらには、このミツバツツジは登山道のすぐ脇に咲いています。

その登山道は一段低くなっていて、普通に撮るとミツバツツジの上部が石鎚山の頂上と重なるほどになります。

それは、構図的にはダメです。

そこで、小さな石の上に立って目一杯に背伸びをした不安定な体勢で撮らなければなりませんでした。

前景となるミツバツツジまでの距離はカメラから1mほどしかありませんでした。

光の回折現象による解像度の低下(小絞りボケ)を避けるために、【F11】で撮影しました。

この絞りでも多少影響があると考えられますが、総合的な判断の結果です。

レンズは24mmの単焦点レンズです。

構図的には、ミツバツツジと太陽を対角線上に並べて、しかも太陽の上部に余裕を持たせるためには、この焦点距離が必要です。

28mmでは太陽の上部が窮屈になったでしょう。

太陽を画面の外に置いた構図も可能ですが、迫力が異なります。(下の写真と比較)

_D8E6142

露出ですが、太陽の光芒をできるだけ美しく表現したかったので、アンダー気味に撮影しています。

もちろん、RAWで撮影して現像するのを前提で撮影しています。

撮影時に希望の現像結果を思い描くことができれば、つまり、目の前の風景を見て作品の完成イメージが想像できれば、それに応じた露出の設定が可能になるので現像しやすくなります。

被写界深度と過焦点距離

フィルム時代の単焦点レンズだと、被写界深度目盛が鏡胴に刻まれているので、それを参考に絞りの選定とピント位置を確定することができました。

しかし、最近は広角レンズといえども被写界深度目盛があっても実用なものはほとんどないのが実情です。

したがって、被写界深度目盛に代わって、近頃は「過焦点距離」を”計算”するわけです。

このときのレンズだと、「2mの位置にピントを合わせると、90cmから無限遠まで被写界深度に入る」のですが、刻一刻と変化する状況の中で悠長に「過焦点距離」を算出している暇はありません。

しかも、この計算通りに撮影して(正確に2mの位置にピントを合わせることができたとして)も、ミツバツツジがぎりぎり被写界深度内という状況なのでピントが甘くなる可能性があります。

(デジタル一眼レフカメラで、正確に2mにピントを合わせることが可能なのでしょうか。1.7mに合わせたら、80cmからピントが合いますが、正確に1.7mにピントを合わせることが可能でしょうか?これが、過焦点距離を計算して撮影する方法の欠点です。前景が近いほど難しくなります。)

フィルム時代の経験を基にすると、さらに一段絞って【F16】にしないと大伸ばしにしたときに安心できません。

しかし、【F16】まで絞ると上述の「小絞りボケ」のために解像度の低下が懸念されます。

したがって、一番大事なのはミツバツツジにしっかりとピントが来ることなので、遠景のピントが甘くなることは仕方ないと判断しました。

全体的になんとなくピントが甘い、ピントの芯がどこにあるのか分からない写真よりも、たとえ他はボケていても1カ所に気持ちよくピントが来ている方がはるかに良い写真と言えます。


この日は、本当は雲海狙いで、ミツバツツジは花付きが悪いので期待していませんでした。

歩きながら撮った雲海の風景です。

_D8E6115

太陽を入れなければ、山の高さを出すために、頂上部が画面上部の近いところにくるように標準から望遠系の焦点距離で撮影するのがよいです。

70mmほどの焦点距離で撮るとこのような感じになります。

_D8E6117


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