現像ソフト「Lightroom」のカメラキャリブレーションとは?

アドビのRAW現像ソフト【Adobe Photoshop Lightroom 5】で初めてRAW現像を試した時は、まだ正体はよく分かっていなかった『カメラキャリブレーション』について調べてみました。

RAW現像ソフト【Lightroom5】

ソフトを起動して「現像モジュール」を選択すると、右カラムの一番下に「カメラキャリブレーション」というパネルがあります。

一番下にあるから優先度が低いのかと思ったら、実際はそうでもないようです。

「キャリブレーション」というと、モニターのキャリブレーションが浮かんできます。

何しろ、カラーマネージメントのために、モニターのハードキャリブレーションをやりたくて、「EIZO ColorEdge CG277(EIZOのキャリブレーションセンサー内蔵)」を購入して1ヶ月にもなりませんから。

★参照記事 ⇒ EIZO ColorEdge CG277(キャリブレーションセンサー内蔵)でカラーマネージメント

たぶん、カラーキャリブレーション(色合わせ)のことだろうな、とまでは予想がついたのですが、カメラの色合わせとはどういうことだろうと疑問でした。

そういえば、コピー機なども、「キャリブレーション中」などと表示されることもありますね。プリンタなどもそうですが、デジタル機器ではよく耳にします。

カメラのプロファイルで発色やコントラストを調整

「カメラキャリブレーション」パネルで行う一番大事なことは、カメラの機種に合わせて「プロファイル」を選択することで、発色傾向やホワイトバランスを調整することです。

もう少し詳しく説明しましょう。

各カメラメーカーの機種に応じて仕上がりを変更するための選択肢セット(スタンダード、ニュートラル、ビビッドなど)がそれぞれのカメラに備わっていると思います。

それら1つ1つが「プロファイル」と言えます。

しかし、【Lightroom】でいう「プロファイル」とは、カメラメーカーが用意したものではなく、カメラメーカーのプロファイルセットをアドビがほぼ同じように仕上がるように再現したもののようです。

したがって、撮影後に【Lightroom】でRAWファイルを開いて任意のプロファイルを充てるという考え方です。

ついでながら、このカメラメーカー固有のプロファイルに関して、大切な注意点があります。

撮影時にカメラ内で選択したプロファイル(仕上がりの好み)は、カメラメーカー純正の現像ソフトでしか反映されない」ということです。

つまり、【SilkyPix】や【Lightroom】で、RAWデータを開いても、設定したはずの結果は見られません。

このことは、カメラの使用説明書に必ず明記されているはずです。

このプロファイルは、「プリセット」の1種と考えられますが、なぜか左カラムの「プリセット」の中にはなく、右カラムの一番下にあります。

右カラムの一番上には、「基本補正」パネルがあり、そこにホワイトバランスを調整する機能があります。

左カラムの「プリセット」の中か、右カラムの「基本補正」の中に入れておいてくれたらもっと使いやすいのではないだろうかという印象を持ちました。

それはそれとして、「カメラキャリブレーション」パネルを具体的に見ていきましょう。

カメラキャリブレーション

モジュールピッカーより「現像モジュール」を選択して起動し、現像しようと思うRAWファイルを選択します。

続いて右カラム一番下の「カメラキャリブレーション」をクリックすると、「カメラキャリブレーション」パネルが開きます。

「処理」の右横が「2012年(現在)」となっていて、「プロファイル」の右横が「Adobe Standard」になっています。

私のようにこれから【Lightroom】を使おうかという人は、詳細は省きますが、「2012年(現在)」を変更する必要はありません。

これがデフォルトの設定です。

もちろん、デフォルトから現像を初めることもできます。

個人的には、追い込み型の現像スタイルの人は必ずしも「カメラプロファイル」にこだわらなくてもよいようにも思いますが、

例えば、

ニコンで言うところの「ピクチャーコントロール」を充てたい

あるいは

ピクチャーコントロールを充てた結果を確認してから、現像に取りかかりたい

場合は、「Adobe Standard」をクリックします。

すると、ドロップダウンリストが開き撮影カメラに応じた「カメラプロファイル」が表示されます。

表示される「カメラプロファイル」は、同じメーカーでもカメラによって異なる場合があるようです。(例えば、【Nikon D700】で撮影したRAWファイルの場合は、16種類表示されます。)

カメラプロファイルのドロップダウンリスト

上の画像を見てニコンユーザーはお気づきと思いますが、プロファイルの名称はニコンのピクチャーコントロール名とは少し異なっています。

まず,お約束ごとで、カメラメーカーのプロファイルには頭に「Camera」が付きます。

その後にプロファイルの種類が英語で表示されます。

◆【Nikon D800E】で撮影したRAWファイルの場合は、下記のように表示されます。

★SD スタンダード → Camera Standard

★NL ニュートラル → Camera Neutral

★Vi ビビッド → Camera Vivid

★PT ポートレート → Camera Portrait

★LS 風景 → Camera Landscape

◆【Sony α7R】で撮影したRAWファイルの場合は、下記のように表示されます。

ソニーのカメラプロファイル

★クリア → Camera Clear

★ディープ → Camera Deep

★風景 → Camera Landscape

★Light → Camera Light

★ニュートラル → Camera Neutral

★ポートレート → Camera Portrait

★スタンダード → Camera Standard

★ビビッド → Camera Vivid

※「夕景」「夜景」「紅葉」「白黒」「セピア」は用意されてないようです。

カメラプロファイルを「プリセット」に登録する方法

「カメラプロファイル」は【Lightroom】の「プリセット」のようなものなのだから、「プリセット」の中にあればよいのにと上で書きましたが、よくよく調べてみると「プリセット」に自分で登録することができることが分かりました。

「プリセット」の右端にある「+」マークにカーソルを当てると、「プリセットの新規作成」と表示されます。

プリセットの新規作成画面

このマークをクリックすると、「現像補正プリセット」という名称の新規作成画面が表示されるので、「キャリブレーション」以外のすべてのチェックマークをはずして、適当な名前をつけて保存すれば完了です。

「プリセット」に登録したい人は、いきなり全てのプロファイルを登録するのではなく、よく使うものだけ登録すれば良いのではないでしょうか。

ついでながら、

「カメラプロファイル」をカスタマイズ、あるいは微調整したものを自分のオリジナルの「プロファイル」として登録することもできます。

デフォルトの変更

RAWファイルを開くと、「Adobe Standard」が選択されています。

しかし、例えば、いつもニコンの「スタンダード」を充てると決まっている場合は、「Camera Standard」を充てた状態で開きたいと思うでしょう。

【Lightroom】はよくできていて、そのようにカスタマイズすることが可能なようです。

しかし、私の個人的な考えですが、ネイチャーフォトで山岳写真だけ撮っている場合でも、あるいは、里山の風景だけ撮っている場合でも、花の撮影がメインの場合でも、いつも同じ「プロファイル」を充てるというのは現実的とは思えません。

まして、私のように複数のメーカーのカメラを使い分けている場合は、必要のない設定です。

カメラメーカーとプロファイル

「カメラプロファイル」はすべてのカメラメーカーのすべてのカメラに対応している訳ではないようです。

この機能が【Lightroom】に採用された頃は、ニコンとキヤノンのプロファイルだけだったようですが、私の環境ではソニーにも対応していることが確認できました。

この情報はなかなか検索しても出てこないですね。

対応メーカー&カメラ一覧表のようなものがあるとよいのですが。

まとめ

私の個人的な考え、個人的な好みの問題ですが、

撮影現場で設定をいじくっている時間があるのなら、感性を研ぎ澄ましてシャッターチャンスに集中した方がよいのにと思うことがよくあります。

山岳写真では、シャッターチャンスは1回だけという場合も多々あるので、現場でやるべきはカメラの設定をいじくることではなく、目の前の風景をどのような作品にするのか、そのイメージを作り上げることです。

そのために必要不可欠な設定だけを適切に行えばよいだけです。

絞りやシャッター速度をどうするか、露出をどうするか、の方が写真撮影としてははるかに重要なことです。

まして、ニコン・キヤノン・ソニー製のカメラのユーザーなら、後から「カメラプロファイル」を充てれば良いのだから、RAWデータから追い込んで作品を創りたいなら「ニュートラル」や「スタンダード」で撮影しておくだけでよい、ということを知っておいて欲しいですね。


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コメント

  1. Y. Kondoh より:

    m(._.)m

  2. 熊田 猛 より:

    シェアさせていただきました。