今日、探鳥フィールドにしている市内の公園で約1年ぶりで海を渡るアサギマダラに出会いました。
目撃したのは3年連続ですが、これまでのところ複数頭に会ったことはなく、しかもこの時期に1回限りです。
私の場合、アサギマダラに会いたい場合は石鎚山系に出かけていきました。
林道沿いなどで観察会やマーキング活動が行われている現場に出くわしたこともありますので、かなり人気のある蝶だと分かります。
群馬の知人は、アサギマダラに来て貰うために自分の畑の一角にフジバカマを植えているのを見せて貰ったことがあります。花の上でたくさんのアサギマダラが優雅に飛び交っていました。
海を渡る蝶、アサギマダラの不思議な生態を知る活動
その謎めいた渡りのために,アサギマダラは蝶愛好者たちの注意を惹きつけてきました。
日本の蝶愛好者たちは、1980年にアサギマダラの渡りの研究を始めました。
近年では,研究者たちの輪が広がり,台湾の蝶愛好者をも含むようになったようです。
アサギマダラの分布は広い範囲に及び,海洋を越えると思われてさえいます。
この蝶は1,000キロから2,000キロの間を飛ぶことができると信じられていまするが,その渡りについてははっきりしないことが多いのも事実です。
鹿児島県のアサギマダラ愛好者たちが,放つ前にその蝶の羽の上にフェルトペンで出発地をマークすることで,その渡りの研究を始めました。
鹿児島県立博物館の元学芸員(フクダ)さんを含む鹿児島昆虫クラブは1980年8月に研究を始めました。
沖縄県に引っ越したクラブ会員の「アサギマダラが夏になるときまって姿を消す」という言葉がその研究のきっかけとなったそうですが,フクダさんは今ではその蝶は海を越えて飛ぶと確信しています。
その年,400頭ほどの蝶が鹿児島県でクラブ員によって放されましたが,再び目にされることはありませんでした。
1981年4月に同県の西之表のオガタさんによって放たれた1頭の蝶が,同年5月に690キロ離れた三重県の四日市で発見されました。
同年7月,西之表の北東約1,100キロの福島県白河でオガタさんの蝶の1頭がまた発見されたのです。
アサギマダラとその渡りの習慣について多くの情報が知られるようになるにつれ,研究協力者の数が徐々に増えていきました。
「マークのあるアサギマダラを発見する可能性が低く,それは宝くじに当たるようなものですから,この研究をなお一層おもしろいものにしています。でも,たくさんの謎がまだ残っているのです」と,フクダさんは語っています。
アサギマダラの中には渡り鳥と一緒に飛んでいるところを見られたものもありました。
フクダさんによると、「この蝶は気流を利用する」と推測しているそうです。
彼らの飛行ルートはまだ知られていません。
たとえば,
- 鹿児島県と沖縄県の南西諸島から日本の東の地方に向かって飛んで行くのに,彼らは定期的に休みながら陸路を飛ぶのでしょうか,それとも,休みなしに海の上を1,000キロ以上飛ぶのでしょうか。
- 海のルートを使うとすれば,どうやって彼らは休むのでしょうか。
- 彼らは夜通し飛ぶのでしょうか。
この蝶の驚くべき行動は際限のない疑問を提起しています。
約40,000頭のアサギマダラが毎年全国で放たれており,日本鱗翅類学会はその研究を自分たちのプロジェクトに組み入れました。
1981年から2001年の間に合計653頭のアサギマダラが発見されました。
研究は台湾でも行われており,台湾で放たれた蝶は2000年以来日本で発見されました。
大阪市立自然史博物館はアサギマダラを発見した人は博物館に連絡するようにと依頼する英語,日本語,韓国語の小冊子を昨年印刷して協力をあおいでいます。
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