カタクリ咲き野鳥さえずる別子山、住友フォレスターハウスの春

カタクリ花の開花状況を確かめるためにかつて別子銅山で栄えた別子山の中七番地区にある住友「フォレスターハウス」に行ってきました。

以前はここからさらに「なすび平」の自生地まで山歩きをして見に行っていたのですが、数年前に鹿の食害で自生地は壊滅的な被害に遭いました。

現在は別子山に咲くカタクリの花を楽しむには、上述のフォレスターハウスの園内に移植されているのを観賞するのが気軽な方法です。

例年だともう満開状態になっていてもおかしくないのですが、今年は桜の開花状況から考えるとこの時期の春の花の開花は全般的に遅れていることが予想されます。

実際、行ってみると園内の入り口の花壇風なスペースに植えられたものは目に付く程度に開花していました。

しかし、園内の遊歩道沿いからあるはずのカタクリは目を凝らしてさがさないと気が付かないほどしか咲いていません。

時間をかけて園内を歩き回って15輪ほど咲いていました。

平均的な年と比較すると10日前後は遅れていると言えるでしょう。

この後、春らしい陽気が続く模様なのでいっせいに開花して欲しいものです。

カタクリの花について

カタクリは、ユリ科・カタクリ属に分類される多年草で、日本全国の平地から山地まで幅広く自生していて昔から身近な山野草としてよく知られています。

かつては、デンプンの多い球根はいわゆる「カタクリ粉」の原料でしたが、現在スーパーなどで売られているのはジャガイモやサツマイモを原料としたいわば代替品の”カタクリ粉”であって、本物のカタクリ粉ではありません。

茎先に1個ずつ下向きに淡い紅紫色の花をつけます。花被片は6枚で、上に向かって強く反り返るのが特徴です。

雄シベは6本、雌シベは1本で、花被片のつけ根の部分にはW字形をした濃い紫色の斑が入るのも特徴です。

カタクリが咲くには明るい日射しが必要なので夕方から早朝までは傘のようにかたく閉じています。

午前の日射しを受けて少しずつ開花し、時間をかけて反り返ります。

カタクリの花を観賞するには、このことを考慮して到着時間を設定する必要があります。

その方がよかれと思って早朝に出かけるとカタクリは見事に閉じたままという失敗を経験した方は珍しくないはずです。

また、カタクリは日本語で「春の妖精」とも言う『スプリング・エフェメラル』と呼ばれる早春植物の1種なのですが、詳しくは下記のリンク先をご覧ください。

春の妖精(山野草)
落葉広葉樹林では,夏には濃く繁っていた樹木も冬になる頃にはすっかり葉を落として身軽になる。 そして厳しい冬も過ぎ,寒さが和らぎ始める。...
「スプリング・エフェメラル」という言葉をご存知でしょうか。春先から落葉樹林の林床に咲き始め得意なライフスタイルを持つ可憐な花たちのことです。 落葉樹林の林床に棲む妖精たちは,学問的な言葉ではなく叙情的に,しばしば“春の妖精”と呼ばれます。この春の妖精たちは早春植物とも呼ばれるように春先に咲くのが多いのですが,実際には種...

春の妖精、カタクリの花のミニ写真集

白花もいくつかありますが、今回は咲いているのはこの個体だけでした。


このカタクリの咲き方は普通とは異なります。茎が伸びていないようですが、何かの異常なのでしょうか。

カタクリの咲く風景

カタクリの花を風景として撮影してみました。背景でボケている黄色い花は和紙の原料になるミツマタです。

その他の花

★ミツマタ

★クロモジ

★アケボノツツジ

咲き始めたところです。葉が展開する前にピンクのとても可愛らしい花を咲かせます。

帰り道で撮影した、赤紫のヤマツツジと山桜です。

別子の山で出会った小鳥たち

★コゲラ

★ヤマガラ

いつもの探鳥フィールドでも最近ヤマガラの近接の出会いが多いのですが、別子の山でもカタクリの撮影中に何度かヤマガラが番でやってきてくれました。

★ウグイス

あとがき

やはり、下界の桜の開花が遅れたときは山の花にもその影響はある、というか開花が遅れる原因が山にも平地にも同様に影響を与えている、と考えられるようです。

この様子だと、今季は来週末くらいが見頃かもしれません。

住友フォレスターハウスの情報を記しておきます。

所在地 〒799-0650 新居浜市別子山555-70
営業時間 10:00~16:00
定休日 月曜・火曜 (12月~2月冬期休館)
料金 無料
駐車場 有り (15台)
0897-64-2019


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コメント

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